2016年03月22日

どれが「正しい」演技術?

マイケル・チェーホフ・演技テクニックをベースとした
「身体とイマジネーションの俳優基礎レッスン」、
早いもので、始めて1ヵ月が経ちました。

首都圏ならいざ知らす、
札幌でこんな風に定期的にオープンクラスの演技レッスンを
やっているところはあまり聞いたことが無いし、
もしかしたら前例がないことかも(?)と思ったので、
どう受け入れてもらえるのかとても不安だったのですが

おかげさまで、どうにか継続できてます。

有り難や。

そもそもが採算などは全く度外視で、
現場からの方法論だけに頼らず、体系だった演技術を学べる場を
札幌に根付かせたい!という気持ちから始めたのが
この俳優基礎レッスンクラスでした。

これからもなんとか継続していきたいと思ってますので、
どうぞ、みなさまのご協力をよろしくお願いします!

ちなみに夏にはまたアメリカで
さらに研修をしてくる予定です。
(多くの方に参加していただけると、その旅費の足しにもなりますので、なにとぞ、なにとぞ・・貧乏なもので・・)


タイトルの話題に戻りますね。
先日のレッスンに参加していただいた方から
次のような質問をいただきました。

「●●でやっているトレーニングはこういうものだったのだけど、
 いったいどっちが正しいの?」

ええ、そうですよね。
演劇に限らず、これって良くありますよね。
美術でも、スポーツでも、あと外国語学習とかでも。

いろんな方法論があると

どれが「正しい」方法なの?
どれが「正統」な方法なの?

と、疑問を持つような場面って本当に良くあると思います。

ちなみに、
さまざまな演技術の中でも、世界的に著名な先生方といえば
以下のような感じでしょうか。

コンスタンチン・スタニスラフスキー
メイエルホリド
リー・ストラスバーグ
ステラ・アドラー
サンフォード・マイズナー
マイケル・チェーホフ
イエジィ・グロトフスキ
・・・
などなど。もちろん他にもまだまだ。

ちなみに私の手元には、こんな系譜の参考本があったりします。

二十世紀俳優トレーニング

他にも、インプロや、身体トレーニングなどに
特化した演劇指導論もあります。

これだけたくさんの方法論があれば、
どれが「本当」なの? と迷う気持ちもわかります。

し、
20代前半くらいの白黒はっきりさせたい盛りの
私がまさにそうでした(笑)。


今の考えは

・演劇の表現は時代とともに変わりますし(戯曲も然り)、
 求められる俳優の技術だって、時代とともに変わるのが当然です。
・どの演技術を選ぶかは、つまるところどんな俳優を理想とするかの「哲学」に依るのだと思います。
・演技術はあくまで「手段」なので、何が正しいかというよりも、
 どれが自分に合っているのか、どんな俳優になりたいかによって、
 演出家や俳優自身が選べば良いと思います。
・違って見える方法論でも、実はアプローチが違うだけで、
 全く同じことを目指しているものも多くあります。

といったところでしょうか。

実際、先の質問をして下さった参加者の方にも、↑とお答えしました。


ですので、どれが「正しい」のかということに答えを見いだすよりも
(というかそもそも見いだしようが無いともいえますね)
最終的には
「自分はどんな俳優になりたいのか」「どんな表現をしたいのか」「どんな演劇を創りたいのか」
という、哲学や目標・理想が、一番大事なのでは、と思っています。

以前の記事でも少し触れましたが、
「自立した創造性あふれる俳優」が、札幌にもたくさん育って欲しいなと思います。

そのためには、演出家に言われたことだけでなく
自分自身で鍛錬していくという姿勢が、とても大事だと強く思います。

そもそも、
演出家とは本来演劇の先生では「ない」のですよね。
演出することと、演劇の方法を教えることは全く別のことです。
し、俳優と演出家とは、同じ創造者として「対等」であるべきだと思います。

だから、
自立して自分で演技を創れる俳優を育てるために、
こうした演技術や方法論があるのです。

そんな訳で。
「身体とイマジネーションの俳優基礎レッスン」
少しでも興味をもたれましたら、ぜひ参加してみてくださいね。

あ。

でも、長々と書きましたけど、
もちろん、ほんのお試しでも大歓迎!ですので、どぞどぞお気軽に遊びに来てくださいね〜

金曜クラスは、今週末にも開催予定ですよ。

・・・そして次回は、
マイケル・チェーホフ・テクニックの良いところについてでも書こうかな〜?


***************************************************

Michael Chekhov Technique of Acting
身体とイマジネーションの俳優基礎レッスン

michael_logo.gif

☆週末クラス 毎週金曜日 18-21時 1回1500円
☆月1クラス 毎月最終日曜日(予定) 13-18時(休憩有)1回2500円
 ※研修等のため、日程が変更になる場合があります。
 ※どちらもオープンクラスです。
 
【会場 】
CONTE SAPPORO 札幌市中央区北5条西25丁目4-18 フジヒロ北5条ビルB1F


カラダトココロノコエニ
ミミヲ、スマセテ・・・

戯曲・役の分析、様式の勉強、記憶の再現など、俳優の演技にはさまざまなアプローチ法があります。
その中でもマイケル・チェーホフ演技テクニックは、
演技術のオーソリティであるスタニスラフスキー・システムをベースにしながら、
より身体感覚やイマジネーションからのアプローチなどを重視した演技術です。
俳優が自分自身で演技を生み出せるよう、また日常を超えてよりクリエイティブな演技ができるようにトレーニングする、基礎のレッスン。
創造的な演技はまた、創造的な舞台をつくる手助けもしてくれます。

【レッスン内容】
・マイケル・チェーホフ演技テクニックの概要
・ウォームアップ
・サイコロジカル ジェスチャー
・キャラクタリゼーション
・スピーチ など


【講師 profile】
堀内まゆみ MAYUMI Horiuchi
1984年、札幌市生まれ。大学在学中より俳優養成所に入所、演劇活動を始める。
「演劇実験室◎万有引力」を経た後、フリーで役者、舞台演出活動を開始、
身体表現やコンテンポラリーダンス作品、ワークショップなども手がける。
また映像・アート作品の発表や、ギャラリーでのパフォーマンスも実施。
近年は、より多くの人たちとの身体性や創造性を通したコミュニケーションを模索する。
MICHA(マイケル・チェーホフ・アソシエーション/アメリカ)メンバー、
ティーチャートレーニングワークショップ(イニシアチブ)修了。


▶ご予約・お問い合わせ :さっぽろ演劇研究室
Tel:090-7515-3019 E-mail:satsu.labo@gmail.com
posted by 研究員まゆ at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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