堀江新二 著
世界思想社
1997年7月1日 初版発行
定価2,048円(税込)
四六判/226頁
ISBN978-4-7907-0761-5
ソ連時代にその表現の斬新さを見せつけ世界に名を馳せたタガンカ劇場。ペレストロイカを越えて新しい表現を模索するさまざまな劇場。時代の推移につれ激動するロシアのなかで、したたかに生き続ける現代演劇の姿を追う。(世界思想社HPより)
演劇は非常に同時代性のものなのだなと、改めて思う。
そして、まさにその時にしか成立しないということが、演劇を論じることに困難さを与えているのです。でも一方で、その時にしか成立しえない芸術、ということが魅力でもある。
時代が変われば社会情勢も変わるが、何より「観客」が変わる。それは、国家権力が介入してもやはりそうなのだ。「観客」の力はどの時代でも圧倒的なパワーを持っている。
その「観客」によって左右されるという演劇の資質を、
脆弱で不安定な芸術ととらえるか、それとも、可能性の芸術ととらえるか。
いずれにせよ、「観客」は偉大だ。

